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8月24日、ボランティア文化フェスティバルの一環として第1回アジア留学生フォーラムが開催されました!



■日時:2003年8月24日(日)10:00〜12:00

■場所:横浜市教育会館研修室

■参加者:
  ●中国人留学生3名  韓国人留学生1名  モンゴル人留学生2名
  ロシア人留学生1名  カンボジア人留学生3名    
   日本人大学生4人、社会人1人
   
      「日韓交流プログラム」の参加経験者 3人…大学生1人、高校生2人
   
  
  
  ●その他、大学生・社会人ら 数人   参加合計人数 約30名

■当日の流れ
1、ナスカ代表挨拶
2、司会(佐々木)説明
3、高橋伸子(アジアの交流を進めるNGO団体の代表)基調講演
4、海外ボランティア体験談 鈴木亜姫乃(高3)、藤田憲三(大3)、山本健太(高2)
5、ディスカッション(3グループ、約40分間)
〜テーマ:我々はどのようなアジア・世界を築いていきたいのか?〜
6、グループ代表者発表
7、司会まとめ
8、懇親会・食事会

■ディスカッションの主な流れ
@我々はどのようなアジア、世界を築いていきたいのか?
       ↓
A「平和」ということで一致
       ↓
Bところで、「平和って何?」
       ↓
Cどのようにして平和を創る?私たちに何ができる?

■以下の内容を、今回の第1回アジア留学生フォーラムを通して皆で共有できた。
「アジア、世界に平和を創りだすために私たちができること」
一、国を越えて共通の世界観、歴史観、平和観を持つ絶え間ない努力をする
一、人間の心と心のつながりが「平和の原点」であるという認識を広める
一、生活や行動を共にしながら、私の中の「不理解・偏見・誤解」を克服する
これらは、今後の「アジア留学生フォーラム」の指針にしていきたい。
(もちろん今後、皆で話合いながら、さらに改善していく余地はある)

■その他、ディスカッションででてきた意見(抜粋)
B「平和とは?」
・戦争がない状態
・幸福であるという実感。
・理不尽に人が殺されることがない、飢えがない、責任と自由が保障される
・安全に外出できる。子どもが自由に遊べる
・家庭内暴力、差別と言う身近な問題も平和の問題
・大気汚染、水質汚染、砂漠化などの環境問題の心配がない
・教育水準が同等の世界
・一つの家族のような世界

Cどのようにして「平和」を創るか
・他国に対して無知なので、誤解や偏見が生まれる。相手の国を知ることが大切。
(中国で何十年前の日本の映像を流している、カンボジア=地雷・内戦?)
・戦争の痛みを忘れてはいけない
・特に正しい歴史を勉強するなかで、両国間の溝を埋められる
(日本天皇家は韓国人がルーツ? 韓国人はモンゴル人がルーツ? 相手国 の歴史の教科書を学ぶ、被害者の目だけではなく、加害者の目ももつ。歴史から何を学ぶかが大切)
・マスコミの情報を鵜呑みにするのでなく、真実を見ようと努力する。
・国と国との友好関係は、個人と個人のつながりから生まれる
・日韓交流プログラムに参加して、相手の文化を学ぼうという自発的な気持ちが生まれた
・生活を共にするなかで相手の文化、価値観を受け入れられるようになった。相手の立場に立つことが大切。
・日本人は留学生と交流するなかで他国の文化・価値観を理解する
・平和はどこか遠くにある観念的なものではなく、私の相手に対する思いやりから始まる
・人間自体が心から変われば人間社会も変わるし、平和になる。
・中国で日本の学生が来てキャンパス内のゴミ拾いをした。感動を共有できた。
・パキスタンに行き、同世代の大学生と共に苦労した。限界に挑戦するなかで、情が通じた。
・アジア各国の「平和観」を共有し、「平和の文化」を創る努力をする
(家族を大事にする、調和、東洋的価値観…)

■ナスカ代表「アジアの留学生から平和への提言」講演全文
(2003年8月24日(日)5:00〜5:15 横浜市教育会館メインホール)


自己紹介
 お集まりの皆さん、こんにちは。私は、アジア留学生フォーラムの代表のバトバヤ・ナサンブリッグと申します。モンゴルからの留学生です。所属は一橋大学大学院の修士過程で、専攻は政治学です。1998年に日本に来ました。もうすぐ5年になります。

アジアフォーラムについて
 先ず、アジア留学生フォーラムについて紹介したいと思います。
 最近、国際化やグローバル化と言う言葉で代表されるように国際社会そのものが大きく変わってきています。環境問題、人権侵害、麻薬、貧困と言うように問題そのものがグローバル化しています。これらは決して、自分の国のことばかり考えていては解決されない問題です。つまり、我々は従来の一国主義的な考え方を大きく変えなくてはならない時代になって来ました。
 ところが、世界には200近くの国家と2500近くの民族が存在する。それだけの数の価値観と平和が存在する。そうすると、自分にとっての平和が相手にとって受け入れられないことであったり、譲れないものであったりします。歴史を見ても、無理に自分の価値観を押し通す過程において戦争と暴力が繰り返されてきました。例えば、人類は二つの世界大戦を経験しましたし、その後は米ソ対立があり、最近ではパレスチナ問題、イラク戦争、朝鮮半島情勢を目の当たりにしています。
 また、平和の対義語は戦争と言うものだけではありません。家庭内暴力、いじめ、人種差別など、様々な暴力もここに含めるべきでしょう。
 安定した共通の発展を考えれば、新たな文化、つまり「平和文化」というものが自ずと必要になります。
こうした、時代背景のなかで、日本にいるアジア各国の留学生が交流をしながら「アジアや世界の平和を考え、我々が共有できるヴィジョンとは何かを明らかにし、国を越えて手を取り合い、 アジアから“平和文化”を発信していきたい」と言う目的で集まったのがアジア留学生フォーラムです。

第一回フォーラムの報告
 実は、今日の午前中に、この会場で、第一回目の集まりがありまして、韓国、モンゴル、ロシア、中国、カンボジアの留学生と日本人の学生が一同に集まり、意見交換と討論を持ちました。
 今日のテーマは「我々がどのようなアジア、どのような世界を築いていくのか?」と言う大きなものでした。私達の共通の目標は「平和なアジア、平和な世界」と言うことで一致しました。ところが、私達は、「平和とは、では、何か?」と言う根本的な問題にぶつかりました。 そこで、私達が共に目指せる「平和」とはどのようなものかと、このフォーラムを通して率直に話合いました。参加者全員に、それぞれの「平和」に関する考えを述べてもらいました。その一部をここで紹介したいと思います。
 例えば●人間の基本的なニーズが満たされている状況が平和である 
     ●他国に対して無知であることが、誤解を生む。先ず、他国のことを良く知ることが平和への一歩となる。
     ●痛ましい戦争を忘れずに、二度と起こさないように各自努力すべきである。
     ●家庭内暴力、差別と言う身近な問題も人間を中心に考えれば平和の問題である。
     ●人類が一つの家族であると言う理想の元に、それぞれの文化を超えて交流していく中で、おのずと新しい共通の文化が築かれていくはずだ。
     ●人間自体が心から変われば人間社会も変わるし、平和になる。
 そうして議論を煮詰め、今日の討論のなかで「アジア、世界に平和を創りだすために私たちができること」として、我々は3つの共通のキーワードを得ることが出来ました。
 一、国を越えて共通の世界観、歴史観、平和観を持つ絶え間ない努力をする
 一、人間の心と心のつながりが「平和の原点」であるという認識を広める
 一、生活や行動を共にしながら、私の中の「不理解・偏見・誤解」を克服する
 の3つです。

今後の抱負
 視野をもっと広げて、自分の国を超えて、地域または地球レベルで物事を考える能力が今後の智識人には益々求められるようになると思われます。このフォーラムで様々な社会現象について自由に議論し、意見を交わすことによって、異なる認識、違った考え方にぶつかると言うことを経験し、自分のことばかりを考えるのではなく、相手の立場にも立って冷静に現実を見据える能力を身に付けていきます。 沢山の、しかも一様ではない相手がいてこそ自分が存在するこの世の中で「どのように自分を表現すればよいのか」「いかにして調和的に問題を解決できるのか」と、共に学び、共に行動をしながら考えていきます。例えば、今日のような意見交換会を定期的に行ったり、経験を共有するためにスポーツとか、旅行とか、文化・歴史施設の見学などを実施しすること。また、地域のためになる奉仕活動をするのも素晴らしいと思います。 暴力のない、平安な暮らしは相手と言うものを理解し、尊重せずには実現不可能であります。我々が設立したこのフォーラムを通じて相手の立場に立つことの大切さ、お互いを尊重することの大切さを身に付けることを目指します。
 そして、フォーラムを運営していくことによって、平和とはどれだけの努力を重ねることによって実現できる、どれだけ高価なものであるのかを身をもって体験できると思います。

まとめ
 日本人の皆さん!他の留学生の皆さん!一緒に、国家の枠組みを越えて手を取り合って、アジアを“平和文化”の発信地にしていきましょう。 最後に、この貴重な機会を提供して下さった、ボランティア文化フェスティバル実行委員会の皆さんに心から感謝申し上げます。 皆さん、ご静聴、ありがとうございました。
(ホームページ掲載用に一部、実際の講演と表現が異なる部分があります)
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